ちしきよく。

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スレタイの軽蔑スラング「ニチャァ」に関する一考察



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情報収集の関係でまとめサイトを読んでいるのですが、そういうスラングに遭遇したので報告と考察をしておきます。

ただ個人的な信条から、人を馬鹿にして稼ぐ(悪質)まとめサイトにエサを撒くのもシャクなので、ここにリンクは貼りません。

気になる方は「ニチャァ」で検索してみてください。そういうかんじのスレッドが出ると思います。

 

ニチャア……の意味と用法

まず、ニチャァ…が一体どのようにどのように使われるのか、見ておきましょう。

結論からいえばオタクを軽蔑するときに用いられる表現であり、たいていはスレタイかあるいは架空の存在と化したオタク(ときに陰キャとも)がかぎかっこ内で何かを言った後に付け足される擬音語です。

 

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個人的にこれをリアルで使って人を馬鹿にするような奴とあまり知り合いたいとは思いませんが、ネットのミームなので考察のしがいもあるというものです。

 

 

なぜ「ニチャァ…」なのか

これを初めて見た方・読んだ方は恐らく「なぜそんな擬音語を付け足す必要があるのだろう?」お思いかと思います。私もそうでした。

個人の見解となります。非常にきたない話になりますので、お食事中の方、SAN値が低い方はすぐにブラウザバックすることを勧めます。

 

 

 

この音はおそらく唾液の音です。

正しく言えば「口内で発せられる、舌と硬口蓋(口内部の天井部分)その他が離れる時に唾液によってもたらされる音」でしょう。きたない。

もちろん喋るたびにそんな音が出る人は(恐らく)いないのでしょうが、それが起こるという仮定を手にしたとき、この擬音語はことばの刃物となりえます。

 

というのも、唾液がニチャァという音を立てる時といえばしゃべりだす時、あるいは緊張している時であり、どちらのケースでもオタクを見下すことが可能です。

 

まずしゃべりだす時。

普段からにちゃにちゃ言わせている人を侮蔑する際に、わざわざ貴重な文字数を使って(ニチャァ)と付け加えることはあまり考えられません。『オタク=無口』という偏見がまずあって「ウワアアアアシャベッダアアアアアア!!!!!」とキモがるという意味で付け足しているのでしょう。

 

そして、緊張している時。

『オタクは人前が苦手である』という先入観があって、彼が人前で話すことが苦手にも関わらず、よっぽど何か主張したい(けども彼ら以外には取るに足らない)ことがあるのだ、ということを強調する意味で付け足すのでしょう。

 

いずれにせよ、このオタク「〇〇(ニチャア)」という構文(以下、オタクニチャア構文と呼ぶ)の、〇〇の部分に主張が入り、暗にスレ主あるいは言論者が、その〇〇あるいはオタク全体を非難する目的で擬音語を入れているということです。

 

普段無口なオタクが久々にしゃべって出てくる粘着質な唾液の音がニチャアという話。

 

〇〇に入る内容は何でもよい

特筆すべきことがらとして、オタクニチャア構文の万能性をあげておきます。

それも、生まれながらにしての万能性という意味で、少し異質です。

 

 

オタクニチャア構文は何かを当てはめて使うことができ、例えば「アニメはやっぱりエヴァだよなぁ…(ニチャア」と書けばエヴァやエヴァ好きの人達を馬鹿にできますし、「ネットのノリが寒すぎる…(ニチャァ」と書けば同族嫌悪している陰キャを馬鹿にできます。*1

何が言いたいかというと、後ろに「ニチャア」をつけるだけでお手軽に誰かを非難できる、悪い意味で便利な表現ということです。まあスラングなんて大抵そんなもんですけどね。

 

 

これに類似した表現として、なんJが発祥である「めっちゃ早口で言ってそう」があります。

元ネタはここらしく、ポケモンのわざについて詳しく教えてくれた37に対して、クズの代名詞であるなんJ民の41が、「めっちゃ早口で言ってそう」と、恩を仇で返すような言動がきっかけ。その切れ味の鋭さからすぐに普及し、単なる真似事をして「寒い」と言われる人まで出ています。*2

 

何でもよいとは書きましたが、オタクニチャア構文が生まれた背景(=オタクを馬鹿にするという背景)である以上、〇〇に入るのはオタクが好みそうなもの……アニメとかゲーム、もしくは厭世的な言動になるだろうというのが私の見解です。

架空のオタク像を個人的な偏見でつくりあげて叩くという用法が主なので、当然ながら〇〇の中身も偏見まみれになるというわけです。

「サーフィン楽しいぜ(ニチャァ」とか「筋トレっていいよね(ニチャァ」は表現としては可能かと思います。しかし、あまり見かけませんし違和感もあります。

 

「ニチャアの順番が逆なのでは?」

誰も指摘をする人がいなかったのでここで考えてみたいと思いますが、〇〇と(ニチャア…は順番が逆ではないのでしょうか?本来の用法だと口閉じるときに音が出る感じですよね。

口を開くときに音が出るのであれば「(ニチャア…)〇〇」の順番になりそうなものです。

 

初出が「〇〇(ニチャァ…」だったからだろ!!ってそりゃそうなんですが、この理由について敢えて考えてみたいと思います。

 

ひとつ思いついたのは、既存のネットスラングに順番も引きずられているのではないか、という説。

例えば「激しく寒い」(つまらないという意味)の略語である「激寒」は必ず文章の最後に用いられ『ちょっ、それ〇〇だろwwww(激寒)』というように、2018年にもなって草をいっぱい生やしている人をホモガキと呼んで馬鹿にするような意図があります。これを逆にすると意味が通じません。

他にも「震え声」は『でも〇〇だから……(震え声)』と、必死に反論を並べ立てようとしている様子を秀逸に表したスラングで、逆にすると通じなくなります。

 

これらに影響されて、(ニチャァ)も後ろのほうについたのでは、ということです。

 

そしてもう一つが、あえて逆にすることで、印象を高めたかったのでは、という説。

最初に(ニチャァ)をつけてしまうと、その時点で馬鹿にするという(本来の)意図が終わってしまいます。あえて後にもってくると、「オタク特有のイタイタしい、あの言ったった感」を見下すことができ、侮蔑にキレが出るというわけです。

 

三点リーダーをつけたほうが印象がきつくなる

まったくの感想ですが。

「ニチャァ」よりも「ニチャア…」のほうがきつくないですか?

無口のオタクがなんか喋ってるぞ~~キモ!!!感あって個人的にキツい。

三点リーダーによって、空気が静まり返ってる様子を効果的に表すことができます。

日本人お得意の余韻ってやつですね。松尾芭蕉も草葉の陰で泣いていらっしゃる、慰めて差し上げろ。

 

ただいろいろ見る限りでは前者のほうが主流のようです。どうでもいいな。

 

虚しくなってきたのでここで切り上げます

そろそろ悲しくなってきたのでここらへんで考察は終えたいと思います。

陰キャの自負のある私としては、このように陰キャを馬鹿にする人がいることが何より悲しいので、皆さんにはあまり使ってほしくない表現です。世の中の光が強いほど、影も濃くなるんですよ!!!!(いみふめい

 

(参考記事)

www.chishikiyoku.com

 

最近のネットスラングなのに誰も考察をしていなかったため、このように考えを加えてみました。当然ながら私に陰キャやオタクを馬鹿にするという意図はないので、そこんとこはよろしくですよォ……(ニチャァ…(めっちゃ早口で言ってそう

*1:その場合スレ主はネットの陰キャを同族嫌悪する陰キャを嫌悪していることになり大変複雑である

*2:ソースを探すのが面倒なのでここらへんの根拠は省略しますが要望があれば探します