私は収益報告やPV報告をしないと決めている。そんなのどうでもいいとかいう正論はNG
これらはブロガーにとっては確かに役に立つかもしれないが、ブログに全く興味のない……いわば私の記事を読むためだけに来てくださっている人にとっては、あまり意味がないかな?と勝手に感じるからなのだが、理由はそれだけではない。知人……その人をAさんとしよう。Aさんが収益報告をしたばかりに、広告を連打されてGoogle Adsenseを剥奪され、嫉妬って怖いなと思ったからである。
え、この記事も意味がないって……?すみません。書かせてください。
アドセンス狩り
このブログもそうだし、恐らく大半のブログにははっ付けてあると思うが、Google Adsenseというウェブ上の広告が表示されているのにお気づきだろうか。あまり明るくない人のために解説しておくと、我々がGoogleのつくったプログラムを使い、こうやってブログに会社の広告を貼るかわりに、企業はGoogleに広告料を払う。
この広告がクリックされれば、Googleは貼ってくれたかわりとして我々にオカネをめぐんでくれるんだ。おお、神よ。
だからまあ言い方悪いけどブロガーが稼げるかどうかは完全にGoogle様の機嫌によってくる。極端な話「お前は気にくわないからもう広告ははっ付けさせないよー!」とか、「なんかムカつくからお前のブログは検索結果に表示しないよ!」なんてことも、一応可能である。これはもうどんなブロガーも敵わない。
Googleをみんなが使い続ける限り、我々は決してGoogleに対抗することはできないんだな。某高知に移住したボウリングピンも、某ウサギさんも、某クマさんも、某ネコさんも、某ピピピな美少女さんも、敵わない。
そういう風になってる。
Googleとしては、「広告主(企業)が嫌うことはみんなにやってほしくない」というわけで、それは何かというと「興味もないのに広告をクリックする」ということだ。そしてGoogleはこれをブロガーにやられることを一番嫌う。
つまり、誰もが考えそうなのが、「自分のブログにはっ付けた広告を自分でクリックしちゃえば、オカネが入ってくるぞ!!」ってことだけど、Googleはこれを厳しく禁止してる。なぜかというとそれが広告主にとって一銭の得にもならないから。買う気もないのにクリックされちゃあ、困るんだ。
いや、それだけじゃない。ブロガー単体だけじゃなくて、周りの人がグルになっていたら?5人くらいの友人を集めて、自分のブログの広告をいっぱいクリックさせたら?
それも当然、Googleは禁止している。そうしないと広告主が得しないからね。
確か「知り合いなどに広告をクリックさせることも禁止されています」という文言が規約にあった。
でも、これを逆手に取ることができるんだな。嫌いな人のブログに立ち寄り、わざと広告を連打することで、その人のアカウントを剥奪する。
そういう罪深き人のパソコンはきっとF5ボタンだけすり減ってるんだろう。
だって傍目には、「ブロガーが頼んでクリック連打させたのか」「誰かが気まぐれで連打したのか」わからないんだもの。
広告クリックに関するアボセンス
アボセンスとは「アドセンス(広告)があぼーん(なくなること)する」という意味だ。まあ何だ、自分のブログにGoogle提供の広告を貼る権利をなくす ぐらいに捉えてください。
実は大きく分けて二つのパターンを聞く。
一つ目には、「自分のアドセンスコードがエロサイトに貼られてた」というもの、二つ目には、「広告を自分で・誰かが連打した」というもの。
詳しくは話さないけど、一つ目はまあ対策ができる。チェックを入れるだけでできた。問題は二つ目だ。広告を貼り続けている限り、匿名の誰かによる連打の危険から免れることはできない。広告連打を防ぐ手立てもないし、アカウントが消されてからえん罪を証明するのもほぼ不可能ときた。
ただ唯一、我々ブロガーは広告確認のページで、「クリック率」というのを見ることができる。これは「1PV(ページを一つ見れば1PV、二つ見れば2PV)あたりどれくらい広告がクリックされているか」を示す値だ。難しい話はここではしない。
練習問題。100PVで1回広告がクリックされたら?答えは1%。じゃあ300PVで30回だったら?答えは10%。
つまり、クリックされた数じゃなくて、PVに対してどれくらいクリックされたか?という比を見るわけだから、記事がバズってもその数値は極端に変わらないはず。
ブログにもよるけど、それぞれ「普通は何%ぐらい」という基準があって、ある日だけ大きくクリック率が上がっていたら怪しいぞー?なんて思うわけだ。
それは誰かが意図的に何度もクリックした可能性がかなり高いから、Googleに報告しなければならない。しなかったら「お前、知人にクリックさせただろ!!!」と思われ、アカウントをはく奪されてしまうことがある。(普通は警告だけだったりするけど)
そして実際にAさんはそうなっちゃったんだな。
不幸の予兆
これは数年前の話だから、今とは様子が違うかもしれない。がともかく、そういうこともまれにあるのだということを、よーくわかっていてほしい。
Aさんはびみょーな知名度のブロガーだったらしい。と言ってはいるけど、たぶんほとんど無名だと思う。
彼がとあるタイムリーな事件のことについて記事にしたところ、それがバズった(アクセスが急増した)らしく、その月だけで数百円は稼げて、珍しくホクホクだった。
プロブロガーさんにとってはハシタ金でも、やはりこの時期のブロガーの数百円はかなり嬉しかったのだろう。誰が読むわけでもないのに、そのことを収益報告にしてまとめてしまった。
タイムリーな記事だからみんな検索で来たのかな?と勝手に想像。本当に金を産むのは検索流入だって何度も言われてるし。
収益とPVの報告を記事にまとめたところ、後日コメントがついたという。
「ゲスい話でしか金を稼げないアフィ乞食」
と。なんかそんな感じのことを言っていた。
かなり怖い。
こんなのはブロガーによくあることだ!と無理やり溜飲を下げて、彼はコメントを削除した。ただ気には障ったのかその後コメント欄は閉鎖したらしい。
Aさんいわく「これが全ての始まりだったのかも」と。
あまりに無知だったAさん
当時はアボセンスもあまり話題になってなかったらしく、別にいいか~という感じで呑気に構えていたAさん。いつもに比べてえらくクリック率が高かったことには気が付いていたが、クリック率という数字もよくわかっておらず、「なんかエラく収益高いな今日。余波か?」ぐらいでしかなかったという。
だがブログを始めて思うのは「Aさん無知だったんだな~」という感想だった。クリック率さえわからないのにアドセンス貼ってるってリスキーすぎない?よく審査とか通ったな。
その日は結局数百円稼いだ(同一IPからのクリックは後ほどバレて減らされるから、稼いだとは言えないけど)らしい。そりゃそうだ。誰かが連打したんだろう。
誰かってのはきっと、例のコメントを打ったアイツなわけだけど。
無知は罪だなんてことばがある。それは極端にしろ、金を稼ぐ場面で「知りませんでした」は通用しない。彼はあまりにブログを、アドセンスの仕組みを知らな過ぎた。
それが後々の悲劇につながるとも知らず。
出張に出かけて……
その後、ブログの更新間隔と被らないタイミングでAさんに出張の命令?が下りた。これはラッキー!と思い、ブログには一切手をつけずに出張に出かける。クリック率も収益画面も全く確認していなかったという。でもたぶんクリックされ続けてたんだろうな。
彼は「プライベートでのみブログをいじりたい」タイプであったらしく、出張先とかホテルとかであまりブログのことは考えたくなかったようだ。
また、仕事用のメルアドとプライベート用のメルアドは分けていて、仕事用のパソコンでは仕事用のメルアドしか扱っていなかったため、配信停止のメール(後述)も見ていなかったという。
そして家に帰ってきて愕然。本来広告があるべきところが空白になっていたのだから。
届いていたメールを見てようやくコトの重大さに気付くAさん。
「不正行為の可能性~みたいなメールが来てた」なんて言ってたけど、たぶんそれが一発没収のメールだったのだろう。
結局どうしようもなくて、一度あぼーんされたアカウントはほとんど取り戻せないことを知ったAさんは、絶望してブログをやめたとさ。おしまい。
「どうしてGoogle Adsense以外の広告サービスを使わなかったのか?」というところですが、会ったら聞きます。なんかもう、そういうところも含めて無知だったのかなぁ……。
結論。
ですから、皆さまに置かれましては、ちゃんとクリック率を毎日確認するとともに、いっそのこと「嫉妬されるようなこと(特にオカネ関係)は書かない」と決めてしまうのも手かと思います。
もしくは、無効なクリックをチェックするツールとか、クリックした人のIPを割り出すツールなんかもあります。
収益報告やPV報告で読ませる文を書くってのもなかなか難しく、こういう嫉妬みたいなエピソードもあるので、「みんながやってるから」というだけの理由なら、むしろやらないほうがマシなんじゃないかな?と最近思うようになってきました。ブロガー以外の大多数からしたらどうでもいいし。
まあ私は見ないんですけどね。
嫉妬でクリック連打しそうだから!!
ありがとうございました。