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ちしきよく。

雑多系ブログ。みなさんの「何かを知りたい!」という欲を叶えましょう。

【閲覧注意】天才!?11歳の哲学少年 中島芭旺くん



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はい。どうも、子どもが大好きなぜーたです。こう言うとリアルの友人から必ず

お前が言うと別の意味に聞こえるからやめろ

と言われてしまうのが最近の悩み。

うるせぇ

今日は知識じゃなくて、私が思っていることを語ります。

ameblo.jp

trend-news-selection.com

んーと、彼はどうやらすごい少年らしいですね。

学校でいじめにあい9歳くらいから不登校になるも、親のFacebookのアカウントを勝手に使い出版社の編集者に「僕の経験を本にしたい」と連絡をとる。

 

編集者は驚き、「とりあえず文章を送ってくれる?」と。その日から文章がいろいろ送られてきて、このレベルの高さにますます驚いた。

で、ほんの一部だけ書き換えてできたのが彼の著書

見てる、知ってる、考えてる

「ノンストップ! 」(フジテレビ系)
「スッキリ!!」(日本テレビ系)で紹介され話題に!

脳科学者、茂木健一郎先生も大絶賛!
「バオはこの本で、もしかしたら、大人の常識をひっくり返すかも知れない」

ネットでつぶやく言葉が「深すぎる…」と話題沸騰!
10歳の男の子が書いた自己啓発本!

 

だそうです。この本から彼の言葉を引用します。私が手を加えたら意味ないので。

「おなじばしょでも ちがうほうこうをみれば またちがうけしきがみえる」

 

「動物や植物の命を頂きながら人間は生きている。嫌いだけど食べるなんてひどい。嫌いなら食べなくていい。好き嫌いを無くそうなんて、ひどい話。命を頂くのだ。感謝して頂くだけだ」

 

「物事に重さはない。
ただ、その人が「重い」と感じている。
ただそれだけ!」 

悟ってますねー!

で、こっちがツイッターでの書き込みね。

悟ってますねー!

 

あの茂木健一郎さんも認めた!として話題になってるそうです。本人は他にもいろんな有名人に会って、「授業」と称しいろんなこと学んでるみたいですね。

 

まあ、見ればすぐにわかると思いますが意識が高いです。かなり。

意識が高い。

小さい頃、石を投げて遊んでたら知らない車のボンネットに着陸(衝突)して怒られた私とは大違いです。

グラウンドの端っこにある(おそらく運動会の時、風で敷物が飛ばないようにするための)大きな石が邪魔だからと外側に投げたら、距離が足りず網に引っ掛かって頭の上に落ちてきた私とは大違いです。

学校に落ちていたきれいな石を持って帰ったら、汚いから捨てなさいと怒られた私とは大違いです。

なんか全部石関係だな……。

 

本人のすごさというのはみんなが認めるところでして、11歳(出版時は9歳?)にしてこの文章力……という感じです。大アホ者の私とは大違い。正直すごいと思います。

でもね。

 

ここから反論というか、彼や彼の周りの人間に関するマイナスな意見をつらつら書いていきます。世の中プラスだけの物事ってないんですよ。ファンの方は読まないほうがいいでしょうね。それで怒って頭に血が上ってぶっ倒れても知りませんから。

学校に行かないことのおろかさ

彼は学校に行くこと自体に楽しみがないと言ってました。

中島くんが学校に行っていないことが話題にのぼると、大久保が「(学校に行けば)友だちと遊んだりできる」と、通学することのメリットを語った。しかし中島くんは、「(友だちと遊ぶのが)楽しいのかようわからん。」と一蹴し、自身の楽しいこととして「自分であることが好き」と言い放った。この9歳とは思えない発言には、スタジオの面々も目を丸くしていた。

 ですが学校で学ぶのは勉強だけではありません。友達と遊んだりするのが云々はもちろん、宿題をやってこなくて学校の先生に怒られること、ブランコから落ちて数針縫うけがをすること、それを見た友達にばかにされること、心臓を高鳴らしながら好きな子と話すこと、きれいな泥団子を作って下駄箱に置いていたら放課後には潰されていたこと、高熱を出したふりをして学校をさぼること、さぼって昼に見たいいともになんとなく罪悪感を覚えること、

書き切れないほどの「思い出」、今になってみれば一層輝く思い出を、彼は学校へ行かないことと一緒に捨ててしまっているわけです。彼にはもう

「あの時〇〇がめっちゃ怒られたよなー」なんて後から話す友達も、そのための思い出もない。まあ、これに価値があるかどうかは人それぞれですが。私は惜しいことしてんな~と思います。私はこれに価値を見出す人間ですので。

そして、子どもたちは「学校生活」という名前の集団生活の中で、集団に適応するための方法、自分の意見を言いながらも相手に嫌われない方法、目上の人への接し方、人間関係のトラブルの解決方法などの(俗に言う)処世術を学びます。

解決が無理なら親や先生に頼むことで、自分への彼らからの愛情の深さを実感するチャンスにもなります。(彼の親に愛情がないとは言ってませんよ。早とちりしないように。)

 

これはもちろん集団の中で生きていることでしか学べません。本で学べたら便利なのですが。

しかし彼はそれもやはり放棄しています。将来自分が一人で生きていく時にもはや

「子どもなのにすごい」というある意味免罪符チックな言葉はついて回りません。

 

彼の実績は今すべて「子どもだから」という理由だけで認められているようなものです。考えてもみてください。彼が40歳になっても

「働くことに楽しさを感じない、好きなことやっていたい」

なんて言っていても、ほとんどの人は「うるせえよ、早く働けよ」と相手にもしないでしょう。今の彼の評価というのはそれだけなのです。これを表す便利な言葉が日本語にはあります。

十で神童十五で才子二十すぎれば只の人

彼の表現力は確かにすごい。世の中の真理を言い当ててます。でもそれは

「子どもなのに言い当てててすごいね」という程度のものでしかなく、彼が成長してしまえばもう使い物にならない。まあそれでもすごいけど。

そのとき、小学校生活さえも送ってこなかった程度の問題解決力で彼が一人で生きていくことは可能なのでしょうか?私には無理だと思います。

 

そして肝心の、彼が家でやってることといえば、

@bao829: @DrTomabechi 僕は今小学生ですが学校に行かず自宅学習という方法で学んでいます。学ぶと言っても好きな事だけを夢中になってやるだけです。
今はゲームとか動画を見るのに夢中でその中から知りたい事を学んでいっています。

……なるほど。

ニートじゃん。

という突っ込みはさておき。

小学校で学ぶことは勉学だけではないという話をしましたが、メインは勉学です。

義務教育は「国民が生きていけるように」あります。国語も数学も理科も社会も英語も将来必要になるかわからんけど、とりあえず必要になったときのために教えとくね。

いわば「勉学のお試しパック」なのです。

こういう考えで算数やら国語やらが教えられてます。

ですがそもそも、小学校卒業程度の算数や国語や社会がわからなくて、どうやって雇ってもらえるというのでしょうか?中学校の数学……たとえば二次方程式なんかはまだしも、小学校程度ですよ。

彼のツイッターでの発言を見るかぎり学校の勉強をしてないみたいですが。それとも大人になってもまだ妄想じみた哲学(という名の自己啓発のような何か)を語り続けるつもりでしょうか。それはもはや大人になれば評価されませんよ。稼げませんよ。

成長すれば素直さと時間がなくなる。だから小さいうちにこれらの基礎をほとんどの国は学ばせるのです。大人になってからやろうとしても遅いし、時間がないから。

 

さきほど紹介した本のAmazonレビューのうち、(これの執筆当時で)487人が役に立ったと考えているレビューを引用します。

著者は「僕の最大の長所は、1人では何も出来ないこと(20)」と一見謙遜してみせるが、
その後で「世界は自分で作るんだ。『僕はこう思う』これが全て(304)」という。
それでいて「僕は事実を学んでいきたい(339)」という。
「学校の先生は自分で体験したことを言わず、聞いた話や教科書に
書いてある事を教えるからもしかしたら、それは事実ではないかもしれない(339)」からだそうだ。
そして「人生つまるところ神様は自分なのだと知る為にあるのだ(307)」に至る。

読者の方々にはご承知のことだろうが、10歳の子供がろくに勉強もせずに全身全霊をこめて考えたところで、
人類が3000年以上をかけて築いた知恵を基礎にした「学校の先生が聞いた話」や「教科書」を超えた見識を持つことはない。
しかも事実を学ぶためには、どこかで自分の主義主張を否定しなければならない。
人間は全知全能の神になどなれないのだから、必ず自分にとって不都合な真実が現れる。
この事実を正視して自分の主張を徹底的に批判にさらして解体し、この省察をもとにまた自分の主張を
構成していくということを繰り返す営みがなければ学習はできない。

もうこれです。私が言いたいのは。科学が価値をおくところの真実を学ぶには、それまで先人が積み上げてきた考察に触れ、自らを学問の中に立たせることが大切。そこには決して「自分こそがすべて、自分が神様だ」なんて甘っちょろい考えが入り込むことはありません。なのに小学校程度の学問さえ身につけずにこうほざいて言ってるんですから

甘いんですよ、考えが。

天才哲学少年!というキャッチコピーに名前負けしてます。

浅いです。

せめて学校に行かないにしろ、最低限の勉強はしておくほうがいい。

成長して分数の概念さえわからない大人がいたらアホに思われますよ。

アホ哲学中年になりますよ。

もしこれ(=学校での集団生活の経験と、最低限の学問を習得しないまま社会に出て、あわよくば真理を見つけようなんて甘ちょろさの極みにある考え)に賛同する大人がいたとしたら、その人の数十年は、たった10の子どもに説得されてしまう人の人生はどんなに浅いものだったろうと考えてしまいます。

さんざん彼をたたきましたが、実は彼をこういう風に仕立て上げた大人のほうに罪があります。彼自身はまだ11歳ですから、酸い甘いの区別もないでしょう。

周りの人たちへ

まず、「天才だ天才だ」と崇めるのをやめて。

考えてもみてください。自分が文を書いて、それがみるみるうちに周りに評価され、「哲学だ」「天才だ」なんて崇められたらどう思います?

私なら飛び上がります。驕ります。

ましてや善悪の価値観も経験もない子どもにそんなことしちゃえば、もう将来碌なことにならないのは目に見えてるはず。数多くの「天才子役」の末路見てればわかりますよね。エセ臭い自称脳科学者や意識高いホリ〇モンが寄ってたかってるのを見てもわかりますよね。

利用されてるんですよ。それ。ビジネスとして。

で、これを真に受けた人たちが本を、彼を評価する。

「子どもなのに!」という使い古された枕詞を引用して。

しかしですよ、私がこの本を(まだ読んでないときに)皆さんに

「40歳、働くことを放棄した一般男性が書いてます」と紹介したら、どうなるでしょうね。それでもまだ「この本はすごい!」なんて言えますか。

無垢な子どもの人生を使い捨てる血も涙もない徹底した商業主義に踊らされてるんです。読者も。

大人たちによってたかられ、一方的に天才と崇められ、甘い汁吸いまくってからポイと使い捨て。天才ならそこに気づいたほうが……いいと思いますよ。

 

それから、「義務教育を捨てんな」ということ。

私の意見にヘイトが溜まってる方々はこれを見てこう思うはず。

「うっわ、こいつ、義務教育の意味はき違えてやんの」って。

 

教育基本法第四条。

 

第4条 (義務教育) 国民は、その保護する子女に、九年の普通教育を受けさせる義務を負う。

 国又は地方公共団体の設置する学校における義務教育については、授業料は、これを徴収しない。

 

 はい。当然学校に行くかどうかは「権利」です。だから正直芭旺くんが学校に行くも行かないも勝手。子どもにあるのは「教育を受ける権利」と「教育を受けさせる権利」であり、学校に行かないことによる罰則は当然ありません。「教育を受ける義務」もないんです。

ですが親は別。「その保護する子女」は普通子どものことだから、子どもに教育を

受けさせなければならない

はずです。まあ義務を放棄なんてできないので、たぶん書類上は不登校になってるはずです。でも実質は放棄と同じ。

先ほども書いたように、彼がこの後……成長してからも同じような評価を受けているとは限らないわけです。だから義務教育の拒否はすなわち「もし失敗したときのための別の生き方」つまり保険を否定することになります。

これに気づいているんでしょうか?

あと、最後に。

「学校(の勉強)が楽しいと思うように育てる」ことこそ、本当に良い子育てだと思うんですが。

それとも、子どもが人と違った生き方をしないといけない……みたいな考えに囚われてるんですかね。私はそれこそ視野の狭いことだと思います。

で、周りも彼への煽り文句(天才だとか哲学だとか)に乗せられて一緒に褒め倒している。自分が普通の人生を送ってきたことの揺り戻しですか。

たぶんエセ科学者のクルクル頭の人にしてみれば、「人と違った創造的行為を行うことで、脳が活性化される!」なんでしょうね。

彼が言うように将来「学校の教科書を否定する」真理を見つけ、「神様になりたい」ならば、まず基礎的なことから……学校の勉強からだと私には思われます。

学問というのは本来泥臭いはずですよ。真理めいた意味深な言葉を並べ立て、哲学ぶっていい気になってるだけでは絶対に開拓できない。

本の出版なんて、別にそれからでもよかったじゃないですか。いろんなこと経験して、たまには親や先生に怒られて、自分の中に確固たる「真理」と「自我」が芽生えてからでも遅くなかったはず。どうして出版に「ノー」と言える人がいなかったのか。

 

 さて、このくらいにしとかないと文字数がやばいですね。ちなみに

おせっかいだ!とかその子の人生はその子とその子の親が決める!周りがとやかく言うな!

というコメントはいらないです。それ百も承知でいってますから。

あと、嫉妬だろ!なんてのも。嫉妬なら嫉妬でかまいません。ただこの子の将来が心配だというのと、いい加減子どもをもてはやすのやめたら?と思ってるだけなので。

でもそれを言っちゃうと、あなた方も「親の顔が見たいわ!」とか「親のしつけがなってなかったんだろうな」なんて言葉、一生使えないですよ。それに、芸能人に対するマイナスのコメントもできないし、イケメン叩きもできないですよ。

 

とりあえず、芭旺くんの例を見て、不登校の子の親が「こういう方法もあったのか!」と目覚めてしまわないかが気になります。もし彼が成功したとしても、これは彼にのみあてはまる例外的教育だと考えたほうがいいでしょう。

 

news.livedoor.com

 

12月14日9時46分追記:URLが"nakashim-bao"になってたので"nakashima-bao"に変えたところ皆さんのブックマーク消えちゃいました。すみません。